鳥インフルエンザ 予防法 [ニュース]
中国で相次いで見つかってるH7N9型鳥インフルエンザウイルスによる人への感染。
そのウイルスの性質、予防法はぜひ日本上陸までに知っておきたいものです。
以下Yahooニュースに掲載されていた
北海道大学大学院の喜田宏特任教授による解説と、
国立感染症研究所のホームページをもとに
まとめさせていただきます。
同記事はこちら↓
yahooニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130418-00010000-wired-hlth
国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flua-h7n9/2273-idsc/3394-h7n9-qa.html
まずH7N9型鳥インフルエンザウイルスとはどんなウイルスなのか。
分離された今回のウイルスの遺伝子解析では
ウイルスは鳥由来ではあるものの、哺乳動物に適応の兆しを見せている
との結果が。
具体的には
・ウイルスが哺乳動物の細胞に結合する能力をもっている
・鳥よりも低い哺乳類の通常の体温に近い温度で増殖しうる能力をもっている
ということ。
鳥インフルエンザウイルスは通常鳥同士で感染が広がりますが、
今回のH7N9型は人に感染しやすいタイプに変異し、
鳥から人に感染が広がったようです。
まだ確定が難航している感染経路については
確認されている今回の感染者の統計からは
すべてが鳥から直接感染したとは考えにくいようで
人から人へ感染するような変異ウイルスが生じている可能性があるとのこと。
この場合鳥に接触していない人たちにも感染が広がるようになり
人に感染したことがないウイルスに対しては人々には免疫がないため
人の感染が一気に広まりパンデミックを引き起こす可能性があります。
ただ、このウイルスは人から人に広がる「伝播力」は強いとしても
病気を引き起こす「病原性」は今のところ弱いようです。
このため感染していても症状がでない人がはるかに多いと
考える必要が。
それでもウイルスは感染を繰り返していくうちに病原性は高くなるもの。
そうなるとしてもまだ時間はあるため、
ワクチンの用意までに間に合うのではと考えられているようです。
そして感染経路も謎で、ワクチンもない現段階での予防法ですが、
感染全般を防ぐために基本的な衛生慣行に従うことが賢明なようです。
つまり手指衛生、咳エチケット、食品安全対策。
手指衛生:
以下のような時には手を洗うようにします
•食事を用意する前、用意している間、その後。
•食べる前。
•トイレを使用した後。
•動物の世話をしたり、動物の排泄物を処理した後。
•手が汚れている時。
•家人が病気になりお世話をする時。
咳エチケット:
マスクの着用です。
マスクをしていなくても咳をする際には手やティッシュで覆いましょう。
(その後、手を洗う、ティッシュは捨てる)
食品安全対策:
インフルエンザウイルスは通常の過熱調理温度で不活化するので、
家禽や狩猟鳥を含むよく調理された食品からは伝染しないとのこと。
このため、一部分でも生である部分があったり、
未調理の血液を用いた料理を食べることは
高いリスクとなります。
また病気の動物や病死した動物を食べてはいけません。
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